ネットで売り込まずに喜ばれる方法は、頑張らないこと

僕がスキーのインストラクターを始めた頃。もう18年くらい前になります。

スキースクールとは言っても、どこのスキー場にもあるような基礎スキーを教えるスクールではなく、「モーグルスクール」でした。
モーグルってあの上村愛子さんとかがやってたモーグルです。
コブ斜面をハイスピードで滑り、途中ジャンプもする競技です。
しかも、メッカでもある白馬村。

スクール1年目。
お客さんは全然やってきません。

僕は一年目で、「フリーで滑れる時間があるからいいや」と最初は思っていました。
でもインストラクターはレッスンを持って初めて給料になります。
ゲレンデに出てもレッスンがなければお金になりません。当たり前ですが。

「そのうち来るだろう」という思いは、シーズン終わりには「全然来なかった」に変わっていました。
びっくりするぐらいお客さんが来なかったんです。
前年に長野オリンピックがあった年でしたらから、モーグルもそこそこ人気は続いていて、コブ斜面には大勢滑る人がいたのにもかかわらずです。

2年目。状況はあまり変わりませんでした。

「おかしい…」 

フリーで滑って喜んでる場合じゃありません(笑)

どんな人に向けるのか

さすがに、いつまでもこの状況を放っておくわけにはいきません。
何が問題なのか観察と検証をしました。

・コブ斜面にはスキーヤーは沢山いる。
・僕らのモーグルスクールにはお客さんが少ない。

これ事実です。

そして、コブ斜面を滑るスキーヤーをよーく見ると、ヒントが見えてきました。

・モーグルスキーヤーより、一般の普通のスキーヤーの方が多い
・50代、60代の人もコブ斜面にいる
・連続して滑れない人がいる
・別に大会を目指しているわけではない

僕らはモーグルスクールで、モーグルをやりたい人、モーグルの大会に出たい人向けに「モーグルレッスン」を打ち出していたのです。

ところが、コブ斜面には、悩みを抱えた一般のスキーヤーがゴロゴロ。
モーグルスキーヤーも、もちろんいますがみんな上手です。

つまり、向ける相手と打ち出し方が間違っていたのです。

「コブをハイスピードで滑る方法」
「高く飛ぶジャンプの仕方」
「大会攻略」

こんなことが喜ばれると自分達が勝手に思ってたんです。
もちろん、それを求めるお客さんもいます。
でも、少ない。

喜んでもらえる打ち出し方に

「モーグルレッスン」ではなく、「コブ斜面の滑り方」に変え、一般のスキーヤーもウェルカムにしました。
そうしたところ、あれほどお客さんが来なかったスクールが売上げも集客も一気に伸びたのです。

売り方を頑張ったから伸びたのではありません。「変えた」から伸びたのです。

モーグルレッスンをうたってた時には、ゲレンデ放送の仕方を工夫してみたり、毎朝無料ワンポイントアドバイスをしてみたり、色々頑張りました。
でもダメだったのです。

頑張っても頑張っても成果に繋がらないのは辛いものです。

どんな人を喜ばせられるか?
どんな切り口にすれば、欲しいと思ってもらえるか?

これがごっそり抜け落ち、自分たちが持っている商品ばかりを見ていたのです。

頑張るのではなく、変える

ネットでも「自分のやりたいこと」「自分の売りたいもの」を打ち出すのはいいですが、それで喜んでくれる人がいないと、頑張っても売れません。
頑張れば頑張るほど疲弊します。
意地になれば、売り込みになります。

売り込まずに喜ばれるってことは、相手が喜ぶものを伝わるように用意するってことです。

頑張るのを止めて、変えましょう。

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