スキー・スノーボードはピークの1/3以下
内藤です
あるスキーブーツメーカーが、破産準備をすすめているというニュースを目にしました。
そのブーツは、僕も20年ほど前に使っていたメーカーです。モーグルやフリースタイルをやる人たちがよく使っていて、僕の周りでも履いてる人が多かったです。
そこが破産とは。。
日本のウィンター業界は、バブルの1990年代前半をピークに下がり続けています。
スキー人口は1993年の1860万人をピークに、今ではスキー・スノボード合わせても600万人に届きません。
神田や御茶ノ水のショップには、スキー用品を買う人がレジに行列をなしていました。
それが今ではショップ自体の数が激減。
当時建設され高値で売られたリゾートマンションは、今は破格の値段でたたき売りされてます。
メーカーだけではなく、スキー場の閉鎖も相次いでいます。
当時の状況と今の状況の違いの理由は様々あるでしょうが、一番の理由は単純に「スキー・スノーボードをする人が減った」ということです。
スキー・スノーボードをする人が減っていたら、ショップの数もメーカーも減って当然です。海外からのお客さんは増えてはいますが、バブルのころの人口には遠く及びません。
ビジネスとは、人を喜ばせること
先日まで開催されていた平昌オリンピック。
そこに出場していた選手の中には、海外で活躍しているスキーヤー、スノーボーダーも多いです。
海外に出たほうが、高いレベルで練習できたり、長い期間滑れたりするのもあります。でもそれ以外にも理由があります。
それは喜ぶ人が多いから。
特にフリースタイル系は、テレビ放映もされるツアーがあったり、ムービースターも大勢います。世界が注目する大会も開かれています。
また、あえてオリンピックのような大会には出ずに、ムービーだけのために滑るプロも少なくありません。
大会に勝てば賞金が手に入ります。
スポンサーからは、道具を提供してもらえたり、契約金が貰えます。
ムービーが売れれば、その出演料が入ります。
そうい大会運営やスポンサーやムービー会社があるのです。
それだけ、やるだけではなく見て喜ぶ人も多いのです。
これが今の日本とはまるで違います。
残念ながら今の日本では、やる人も見て喜ぶ人も少ないのです。
海外と同じようにフリースタイルの国際大会を日本で開催することもありますが、盛り上がりが違います。
テレビ放映があっても、収録で深夜だったり、ニュースに取り上げられることもありません。
喜んでくれる人がどれだけいるのか?
スキー業界のことを例にして書いていますが、ビジネスの根本も同じだと思うのです。
自分だけではなく相手も。相手だけではなく自分も喜ばせる
「まずは自分を幸せにしまょう」
「自分の好きなことをしよう」
こういう言葉ってよく見かけます。
これは全然間違っていないのですが、ビジネスの根本は相手を喜ばせるってことです。
お客様を無視して、自分だけ幸せになることを考えたり、自分だけ満足することとは違います。
また、自己犠牲することも違います。我慢ばかりしてたら続きませんから。
だから、相手も自分も喜ばせるバランスが必要。
そう思うのです。
三方よし(相手、自分、世間。最近は、神様も加えた「四方よし」も言われますね)とはよく言ったもので、どれだけ周りを喜ばせられるか意識して発信もしたいですね。
ということで、自分の好きなことで周りも喜ばせましょう!
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