内藤です。
ビジネスでも、ブログでも『戦略』が大事ってよく言われることですよね。
戦略って、戦いを略すること。
つまり、戦わなくても良い場所を選ぶことが何より大事と僕は捉えています。
個人ビジネスの戦略で重要な2つのこととその順番
でも、間違ってはいけないのは、ただ戦わなくてもいい場所を選ぶだけじゃなく、その場所にちゃんと喜んでくれる人がいるってことが大前提です。
「人と違うことをやろう」
「自分オリジナルのサービスを作ろう」
と、自分のポジションを取ることだけ考えて、お客様や読者不在で進めてしまうのは戦略ではありません。
キャッチーな肩書を付けたり、打ち出し方をアレコレ変えてブランディングするよりもまず、相手が喜ぶことは何かを見極めることが必要です。
1、喜んでくれるお客様(読者)がいる
2、その中で自分のポジションを取る
この順番です。
「商品ありきで考えるのではなく、人から考える」ですから。
1、喜んでくれるお客様(読者)がいる
喜んでくれる人がいるかどうかは、既にうまくいっている人がいるかどうかで探れます。
同業者でうまくいってる人がいるなら、喜んでくれる人が実際にいるということ。
同業者が誰もうまくいっていないなら、喜ぶ人がいない可能性が大きいです。
喜んでくれるお客さまを探す方法は他にもありますが、まずは同業者がどうか見てみましょう。
2、その中で自分のポジションを取る
次に、戦わなくても良い自分だけの場所を作ります。
自分だけの場所を作る方法をいつくか紹介しますね。
自分の個性をだす
自分という個性や人柄を出して、「あなたがいい」って言われる存在になることです。
例えば、山梨の富士吉田でヘアスタイリストとして活動している木暮弥生さん。
相場料金よりも3倍の値段で約1ヶ月待ちになるほど。
都内ならまだしも、山梨の地方で相場料金よりも3倍の値段をつけるだけでも凄いことです。
しかも、千葉や埼玉など県外からわざわざ通う方もいます。
美容室、理容室ってコンビニより多いですからね。
近くにいっぱいあるのにもかかわらず、木暮さんを選ぶお客様が大勢います。
動画で説明したり、プライベートな部分も見せたり、木暮さんの個性が伝わってきてファンになる人が多いです。
細分化する
人気のある業態、ジャンルでも細分化していくと、ライバルは減っていきます。
例えば、料理教室。
今は発酵の料理教室も人気です。
そこをさらに細分化し、発酵調味料教室として人気なのがこちらの永井彩さん。
毎日使う調味料だから、簡単に発酵を食事に取り入れられます。
普段は千葉のおゆみ野で活動されていますが、毎月鎌倉で開催する教室も常に満席。
料理教室 → 発酵料理教室 → 発酵調味料教室と細分化することで、戦わなくていい場所を取れています。
まだ気がついていない価値に気づいてもらう
まだ気がついていない価値に気づいてもらうことで、自分の場所を取る事例の紹介です。
靴が足に合わずに悩む女性は多いです。
ヒールとか、パンプスとか。
靴が合わないから足が痛い。
↓
足に合う靴を探す。
あるいはオーダーメイドの靴を作る。
というように”靴”を変える発想ですよね?
ところが、こちらの豊後(ぶんご)由美さんは、”足”を変えて痛みをとる発想です。
→ 痛い・歩けないを解決するスニーカー処方【靴と足のコンシェルジュ】
足にぴったり合うサイズの靴を履いて歩くと、足本来の動きが出来るのでむくみません。
むくんでいる足も、リンパや血液の流れが促進するので、むくみが解消されます。
まずは、ぴったりのスニーカーで足を矯正し、パンプスやヒールでも痛くない足にしていく。
こんなアプローチの仕方です。
「足のむくみが取れてサイズが変わった!」と驚かれる声を何人もの方から僕も聞きました。
千葉の浦安でサロンをされていますが、シドニーや岡山でもワークショップの依頼がきて満席になるほど人気になっています。
まだ気がついていない価値を提案することで、自分の場所になりますね。
提供の仕方を変える
同じ商品・サービスでも提供の仕方を変えることで、独自のものにできます。
例えばこちらのスキー教室。
コブ斜面専門のスキースクールです。
スキースクールといえば通常は冬にスキー場のゲレンデの上でレッスンします。
もちろんこのスキースクールもゲレンデでレッスンしています。
でもそれだけではなく、レッスン動画を作って、DVDやネット上でもレッスンを受けられるようにしています。
多くのスキースクールは、価値を提供できるのは雪上だけだと思いがちです。
でも、夏場のオフシーズンでもウズウズしてるお客様っているんです。
そのお客様に対してオフシーズンでも形を変えてレッスンを受けられるようにしたわけです。
先日このスクールの小保内(おぼない)くんから報告をもらいました。
つい先日新しいDVDの販売予約を、予告編を見せつつ、メルマガのみで先行予約をとったところ約300本の予約で170万の売上でした。
ちなみに彼は動画だけでオフシーズンに年間1000万円以上売り上げてます。
提供の仕方を変えると、他と争わなくてもよくなりますね。
まとめ
個人ビジネスの戦略で重要な2つのこととその順番を説明しましたが、1つだけでもダメだし、順番が逆でもダメです。
個人の起業が増えてますが、1つだけになったり、順番が逆だったりでうまくいかずに悩む方が多いです。
相手不在のビジネスにならないようにしましょう。