内藤です。
ここ数年
「好きなことだけやろう」
「まずは自分を満たそう」
的なブームがありました。
とても素敵な言葉ですよね。
好きなことをすることも、自分を満たすこともいいと思います。
ストレスがたまらないし、自分らしく生きられるので。
でも、それが仕事になるかは別ものです。
一緒にしようとしてうまくいかずに悩んでしまう人がとても多いなという印象があります。
売り手の立場だけで考えるとうまくいきません。
自分が買い手の立場の時、お金を支払って買うのはどんな商品・サービスでしょうか?
売り手の人が好きなことをやってるから買いますか?
売り手の人がその人自身を満たそうとしてるから利用しますか?
違いますよね?
自分自身にとって役に立つものや喜べるものだから買うはずです。
(寄付はまた別です)
売り手が好きなことをやっているのと、自分(買い手)に役立つのとが合致していたら買うかもしれません。
売り手が満たされる事と、自分(買い手)が喜べることが合致していたら利用するかもしれません。
よね?
つまり、仕事にするなら必ず相手が喜ぶことが前提です。
買い手の時は自分自身に役立つものだから買うのに、売り手の時は相手(買い手)を無視したら売れないのは当たり前だとわかります。
好きなことや自分を満たすことで、ビジネスもうまくいっている人も確かにいます。でもそれは、無意識だとしても結果的に相手を喜ばせているから売れています。
例えばアーティスト。
アーティストは自分の世界観(好きなこと、満足するもの)を作品として出します。
その作品に共感したり、感動したり、癒やされたり、元気づけられたり、勇気づけたれたら「欲しい!」って思ってもらえます。
アーティストがそんなつもりなかったとしても。
逆に、感動も共感もなにもなければ「欲しい」と思ってもらえません。
YouTuberも好きなこと、自己満の動画をアップしてるように見えますが、それを見て喜ぶ人がいるから人気YouTuberになります。
喜ぶ人がいなければ、ただの一人語りのチャンネルで終わります。
ネットだろうが、リアルだろうが変わりません。
相手の喜びなしに、ただ自分が好きなことをやる、自分を満たすだけでお金が入ってくるほど世の中甘くはないです。
好きなことだけする
まず自分を満たす
自分らしく生きるためにはとてもいいことです。
でも仕事とごっちゃにならないようにしましょう。
相手が喜ぶことが、自分の好きなこと
相手が喜ぶことを、自分も好きになる
自分が好きなことが、相手も喜んでくれるようになる
長く続けるにはこのどれかです。